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2020.10.10

練習コート


テニスプレーヤーにとって、練習コートの確保は重要です。
ツアーを回る際、通常は大会会場のコートを使います。
曜日によって、試合に使われるコート数の違いはありますが、自分の試合の状況(勝ち進んでいるか、敗戦から次の大会の試合日まで、日数はどうなのか)などで、移動と使えるコートをスケジュールします。

再開されたツアーでは、「ウィルス感染対策」で、大会会場の入場制限が設けられるようになりました。
その為、次週の大会で使えるまでの期間、コートを探す期間が多くなってしまいます。

勿論、今までも、様々な事情で、コートを探すことはありましたが、今後は、初めての土地だったり、感染リスクを考えての選択、が課題に加わりました。

プロのプレイヤーは当たり前にコートが用意されているのでは・・・
もしかして、一般の方々は、そう思われていらっしゃるかもしれないですね。
実際は、ツアー以外でも、練習コートと練習相手の確保は、大きな仕事です。

ここで、大切になるのが「人つながり」か、と思っています。
私はヒッティングのできるコーチでもないので、練習相手も重要です。

連絡のできる選手、そのコーチやチームの方々と、どれだけ、コミュニケーションが取れ、また、相手側にも練習相手として認めていただけるかが、大切だと思います。

レッスンや部活に行けば、コートや練習相手はあって当たり前、という時期もあるでしょうが、それは、ありがたい(有難し)ことなのですよね

チェコ遠征では、特にルーマニアの選手達に練習していただきました。
コートも公園のようなところにあるのを見つけ、ネットで予約(言うは易し、ですが…)

この公園のコートというのが、なんとバレーボールと兼用のコート!
ネットのポールの高さを変えることができるのです。

(テニスコートのラインを石灰で引き直したのですが、懐かしさでワクワクしました😆)

バレーボールはもともと、テニスと起源が同じ、と聞いたことがあります。
「Volley」は同じ言葉ですね。テニスに通じる動きも多く、子供の時に、遊びで、またスパイクなどはテニスの練習の時に取入れていました。

こんな風に、公園で、両方のスポーツができるのは、凄い!良い!
この公園、広いサッカーグラウンド、バスケットコートも適度に手入れされた感じが、自由な空間になっていて、とても心地よかったです。

素晴らしい施設、というより、こんな緩やかな空間が、パブリックスペースであるのは、ちょっとうらやましかったですね。

管理されてる方も、ルーマニアと日本人の私達に、とても穏やかで、優しかったです。

スポーツが、遊びや生活に根付く、ってこんな心地よさがベースかも、と思ってしまいました。 

冒頭の写真は、チェコにあらず、愛媛県松山市道後にある、公営テニスコートです。
この2面のレッドクレーが、Hanatani Nagiが家族や、友人たちとの遊び場でした。
姉や兄も毎日、学校帰りに、ここで遊びから、(大きくなると)練習へ、変わっていきましたが、ベースはこのコートと、裏山で遊びまわったことだと思います。
クレーコートでしたので、ローラーやトンボかけ、コート整備も、子供時代に自然に覚えてくれたのも良いベースになったように思います。

今は利用の仕方も変わりましたし、裏山も立入禁止の個所が多いですが、本当に良き子供時代を、このテニスコートで過ごさせていただきました。

一日、遊んだ後に、道後の温泉へ・・・思い返すと、本当に豊かな時間でした。
これからの選手生活にも、続いていく時間なのだと思います。

     (Mayumi.H)