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2020.12.11

Antalya雑感

地中海に面した、観光地であるアンタルヤ。
大会会場はその地中海に面したリゾートのひとつです。

私達の3Fの部屋は海に面していて、波の音も心地よく、テニスをやっていなかったら、こんな景色はみることはなかったかもしれません。

テニスの起源は、フランス、と言われますが、他の多くのスポーツと同様、ヨーロッパで広がり、親しまれたものでしょう。
プロツアーテニスもヨーロッパの全ての国で、毎週、多くのトーナメントが行われています。Covid-19により、状況は変わりましたが、ここアンタルヤでは、トーナメントが開催され、多くの国から選手が集まっています。

今週の本戦シングルスドローには
☆WOMEN☆
ルーマニア🇷🇴6 トルコ🇹🇷6(WC4含) ロシア🇷🇺4 ウクライナ🇺🇦3 ブルガリア🇧🇬2 日本🇯🇵2 フランス🇫🇷 クロアチア🇭🇷 ラトビア🇱🇻 スロベニア🇸🇮 USA🇺🇸
カザフスタン🇰🇿 イタリア🇮🇹 マセドニア🇲🇰 セルビア🇷🇸 各1

☆MEN☆
トルコ🇹🇷8(WC4含) ルーマニア🇷🇴4 ロシア🇷🇺3 ウクライナ🇺🇦3 ブルガリア🇧🇬2
GBR🇬🇧2 ウズベキスタン🇺🇿2 フランス🇫🇷 イタリア🇮🇹 チェコ🇨🇿
オーストリア🇦🇹 デンマーク🇩🇰 スウェーデン🇸🇪 ボスニアヘルツェゴビナ🇧🇦
ベルギー🇧🇪 各1

本戦だけでも、これだけの国々から選手とそのチームが集まります。
本当にグローバルなスポーツといえると思います。
テニスコート、という場に、こんなにも多くの国の人々が一堂に会し、「個人」の立場で、向き合うのです。


勿論、プロスポーツという、勝負の世界であることはまちがいなく、そこに容赦はありません。
しかし、練習を共にしたり、時間を共有する時、国を超えた、人としてのつながりを感じることができるのはスポーツの力ではないでしょうか。
今、ここで、ロシアとウクライナの選手が、共に素晴らしいプレーを、当たり前に見せてくれる、というのは、凄いことだと感じます。
それが、ナショナリズムではなく、個人である、ということも、テニスというスポーツの在り方に、これからのグローバルな時代を感じるのです。

私の子供時代、世界は東西冷戦といわれる時期でした。
そんな時でも、世界中の人が、テニスコートに集まっていました。子供心にすごいなぁ、とテニス雑誌を食い入るように眺めていました。
東ヨーロッパや、当時のソ連の選手の写真や言動・・・
プロスポーツ化の流れの中で、男女同権を主張される,キング夫人をはじめテニス選手達の堂々たる生き方
(そのおかげで、今のWTAツアーがあります)

ベルリンの壁が崩れ、東ヨーロッパの国々の民主化、独立の流れも、テニスの中に垣間見ることができます。

ツアーを回りながら、それぞれの国に、また選手の出身国に敬意を払い、その歴史にも、思いをはせていきたいと思っています。

故郷、松山でITFジュニアの大会が開催され、またATPチャレンジャーも予定されています。
テニスを通じて、愛媛、松山が世界の人々に、知っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

テニスは素晴らしいスポーツです

    (Mayumi.H)