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2022.05.30

初イタリア 2大会 🇮🇹 ‐ ツアー雑感

サンゴーデンスから次の大会、ローマに移動する際、大きな問題が起こりました。
大会開催前日からのホテルは予約できていたのですが、金曜日までのホテルが、異常に高額なところしか残ってないのです。
イタリアは初めて訪れる国で、練習コートの確保も含めて、アイディアがまるで浮かばない・・・

最後に思い付いたのが、全仏予選の前週になるローランギャロス、でした。
予選出場の選手から、練習OKの連絡を取り(パスも申請していただくという有難さ!)
Hana, Na-Lae, 二人とも、本当にありがとう!
私は会場に入れるなど、全く思ってなかったのですが、彼女達が、私のことまで気にかけてくれ、貴重なパスを取ってくれました。
同じツアーを回り、グランドスラムを目指す心は一緒なのだと、改めて感じさせてもらいました。



「結果がすべて」と言われることも多く、それも真理の一つですが、その過程で、心が震える、美しいことはあるのです。
「結果」という言葉は、最も,捉え方を試されるように感じます。
結果を追い求めることは、モチベーションでもありますが、大きな呪縛ともなります。
人の数だけ、考え方も違う中、他からの評価も絡み合ってきます。
ツアーのポイントシステムは、そこを深く抉り取っていく仕組みでもあります。
世界中でひとつの仕組みの中を、個人で回り、戦っていく、というテニスツアー・・・
この中にいますと、日本の中でのテニスの在り方や、考え方など、さまざまな点で、考えさせられます。
結局のところ、「結果」とは、まず自分自身が何を求めるのか、そして、周りの方々には、その方々なりに感じ取っていただくもののように、今は捉えています。

どの山をどのように登るのか、今、自分は、どの地点で日々をどう向き合い、取り組んでいるのか。
シンプルに、勝てば嬉しいし、負けは自己の全否定に、瞬間、繋がります。
迷いも生じ、不安ばかり襲う時もありますが、これが、生きている、ということなのでしょう。

海に囲まれ、安全で、ほぼ単一民族、そして何より自然豊かな国。
インターネットの発達と共に、一瞬で世界中の情報が見られます(虚実あることも事実ですが)
その中で、実際に訪れ,五感をもって各地のテニスを感じさせていただけるのは、苦しさもありますが、
本当に幸せなことです。
テニスを通じて、日本のことを考えることが多くなりました。

初めて訪れたイタリア。
オフの日、ローマ市内を、地下鉄を乗り継ぎ、ひたすら歩きまわりました。

悠久のコロッセオ、バチカン、スペイン広場・・・

次に訪れた、グラドの街、アドリア海に面した瀟洒な街並み。

ここで感じたすべてのことが、自身の中で積み重なっていくはずです。

(Mayumi.H)



☆ローマ大会にて

☆グラドの風景

 
TROFEO BMW CUP W60 Rome 🇮🇹
☆シングルス
予選 1R 63/62 Federica Marchian (ITA) 🇮🇹
決勝 36/16 Jazmin Ortenzi (ARG) 🇦🇷

Città di Grado Tennis Cup 🇮🇹
☆シングルス
予選 1R 06/16 Misaki.Matuda(JPN)

2022.05.15

EDGE Open Saint-Gaudens 31 Occitanie ITFW60 (FRA) 🇫🇷

サンゴーダンス、プラハからフランクフルト経由でツールーズ空港 🇫🇷 へ✈
そこから電車で小一時間… スペイン国境に近い、ピレネー山脈の見える小さな、そしてとても素敵な町にやってきました。

人口およそ、1万人ほどの町で $60Kの大会、と思いきや、ここはツールドフランスのステージ(ピレネーですね!)のゴールの町でもありました。
サッカーワールドカップ、オリンピックに並ぶ、世界の一大スポーツイベント、ツールドフランス。

ヨーロッパの遠征時に、TVが自転車一色になるのを何度か見ましたし、なにより、こちらの列車に自転車を持ち込む人の多いこと!

話がそれてしまいそうですが、こんな巨大なスポーツイベントの町がここ!?
並んで置かれてある、パンフレットに、ここでテニスの大会が開かれることに、ときめきを感じます。



ホテル周りには市の立つ広場、さまざまなお店が並び、低層の建物と、木立,街灯、街のイベントの告知ポスターもあちこちにセンス良く配置されています。
大会会場のテニスクラブまで、歩いていくのですが、通り道で、美味しいパンが買えたり、学校(日本とはまた違う風景)や生徒さんたちとすれ違ったり、毎日、小さな楽しみがありました。

会場は地元のテニスクラブ
大会模様もWEB,SNSを通して、広めてくださっています。伝統と新しい試みを感じるところでもありました。

https://openst-gaudens.fr/index.html

何より素敵に感じたのは、小学校でしょうか、地元の子供たちが、毎日、時間交代で観戦に来るのです。
詳しくはわかりませんが、引率の方もいらっしゃるので、もしかして授業の一環かと。
フランスの選手は、可愛い大きな歓声に、特に意気が上がったのではないでしょうか。
全仏OPの前哨戦でもあり、各国から選手が集まる、そのプレーを子供の時から身近で楽しめるなんて、(しかも、こんな、広い大空の下!)テニスのすばらしさを感じると共に、ちょっとうらやましくも思います。

ツールドフランスの時など、どんなになるんでしょう!

人口1万人ほどの町に、世界から選手が集まり、プレーを観て感じ、交流する。
地元、愛媛でも、国際大会が予定され、自転車、といえば、しまなみサイクリングもあります。

松山や、しまなみのある今治市には、プロサッカーチームもあります。
それぞれの国の在り方や、地域の在り方、いろいろな良さをだしながら、次世代の子供さんたちに、素敵な時間と感動を感じていただけると、いいな、と心から思いました。

今大会では、予選は上がったものの、本戦では南米チリの選手に敗退…
もっともっと、プレーを観ていただけるよう、努めていきます。

(Mayumi.H)

☆シングルス
予選 1R BYE
決勝 64/64 Yasmine Mansouri (FRA) 🇫🇷
本戦 1R 16/26 Daniela Segel (CHI) 🇨🇱

2022.05.08

I.ČLTK Prague Open 2022 ITFW60 (CZE) 🇨🇿

プラハ!
パンデミック後、初めてツアー復帰したのもプラハ。去年もオロモウツへと、チェコはすっかりなじみになってきました。

タイから帰国し、3日間の隔離(3日目にPCR検査を受け、隔離解除です)、そして3回目のワクチン接種。ヨーロッパ遠征に向けて、課題修正の練習と共に、必要事項をこなしていきます。

ヨーロッパでは国にもよりますが、3回目のワクチン接種により、行動の制限はなくなります。
ドバイ経由プラハのフライト、PCR検査は必要なし…と言っても、半信半疑で正直、搭乗手続きは、ドキドキしました。

プラハに着いてみると・・・マスクはほぼ誰もしていない・・・
2020年、2021年にリポートしたプラハとは、全く違う光景でした。といっても、私達や、周りの選手仲間は各自の判断で、感染防止を第一にマスク着脱はするようにしています。

さて、今回は、ATPチャレンジャーと共催。$60KのITFトーナメントとなります。
全仏OPを目前にして、男女共、上位選手が集まってきます。
Nagiは、シングルス予選からの出場となりますが、ダブルスも今回、内島選手と出ることとなりました。
昨年の10月、$80KMacon 🇺🇸 以来、2度目ののペアリングになります。

プラハOP https://www.pragueopen.org/
大会サイトの「PHTO」では、今大会の風景が素敵に彩られております。
そして、会場にも写真が並びますが「HISTORY」に2001年からの大会の歴史が選手の写真と共につづられます。
その中で、2007年、WTAとしての開催に、日本の森上亜希子選手の姿があります。
今までも、何度かリポートさせていただきましたが、ヨーロッパ、そしてチェコはテニスの歴史をとても大切にしているように感じます。

19世紀からのテニス、そこに集う人々の記録を大切に残されているのは、ポーランドやスイスなどのクラブもそうでしたが、この会場のクラブも同様でした。

これらの名プレーヤー達が壁面を覆い、このクラブに集う人々、子供たちは常に目にするのです。
この中に、森上選手の姿があるのは、日本人としてとても嬉しく、後を追っていきたいという気持ちになります。
そして壁面を飾るプレー写真。
コートに通うごとに、名選手たちの華麗なプレーを眺め、母国の選手への敬意、テニスへの思いも育まれるのではないでしょうか。

素晴らしいセンターコート、レストランも有する、テニスクラブ。
人々が楽しく集いながら,観戦を楽しんでいかれます。
大会のシングルスドローに名前を刻み、もっともっと皆様にプレーを楽しんでいただけますよう、努めます。

次週は、フランス。
同じく、ITF$60Kトーナメントになります。

(Mayumi.H)

☆シングルス
予選 1R 60/36/10-7 Jana Vanik (GER) 🇩🇪
  決勝 26/63/10-6 Denisa Hindova (CZE) 🇨🇿
本戦 1R 36/36 Lizette Cabrerra (AUS) 🇦🇺

☆ダブルス (with Moyuka Uchijima (JPN) 🇯🇵
本戦 1R 63/63 A.Detiuk/J.Markova (CZE) 🇨🇿
QF 63/75 D.Hindova/A.Laboutkova (CZE) 🇨🇿
SF 26/46 B.Gatica/R.Pereira (BRA)