2022.09.21
Toray Pan Pacific OPEN
ようやく日本にテニストーナメントが戻ってきました。
「東レパンパシフィックオープン」
日本で最高グレードのWTAツアー大会・・・
引き続き、同じく男子の最高グレードATPツアー
「楽天オープン」が有明テニスの森にて開催の運びとなりました。
日本という国の事情の中、長い休止の後、このような大会を開催するにあたっては、本当に多くの方々の努力の結晶があってのことと思います。
このような舞台に立たせていただけることに、心より感謝するとともに、プレーで魅せていけますように、覚悟せねばなりません。
パンデミックが起こり、その後の困難があったからこそ、このような気持ちを知ることができた、と言えると思います。
正直、このWEBを立ち上げ、リポートを続けた日々は、パンデミック後の特別な日々でした。
「あたりまえなどない」
豊かな日常では、気づくことのない事柄に、日々チャレンジを続ける・・・
この時代に遭遇したことで、逆にさらに豊かな時間を過ごしていけますよう、テニスを通じて努めていきたいと思います。
さて、予選は、ショーコートにて。
日本のお客様の姿は、本当に嬉しかったです。
相手は、今年、全仏・ウィンブルドン・全米と3つのグランドスラム、予選をすべて勝ち上がった、タフな選手。本戦より厳しいといわれる、3回の予選です。
メキシコの Contreras Gomez 。春のプラハから一緒の大会で、プレーは見ていましたが、対戦は初めてです。
パワープレーヤーでない、似たところのある選手ではありますが、ここ、というところを取りきるかどうかが、キーになります。
ファイナルセットにもつれこんだものの、ちょっとした流れを掴めなかったのが、課題となりました。
日本やアジアのITF大会のみで、プレーしていると、こういった選手はなかなかいません。
ランキングの数字では測れない、多彩なプレーヤーが欧米にはきら星のごとくいます。
ここで、圧倒されて諦めるか、チャレンジを選ぶか、が試されます。
テニスはすごいスポーツです
さて、今大会、尊敬してやまない、「奈良くるみ」選手の引退の大会でもありました。
以前からも目標の選手でしたが、2021年のUSAツアーからご一緒する大会が多く、テニスはもとより、その人柄、テニスに対する姿勢・・・すべてが模範以上に思える選手でした。
ツアーの帯同は、私にとってつらいことも多いのですが、その中で、奈良さんや、土居美咲選手のプレーを現地で観戦できる、というのは大きなギフト、でした。
一人のテニスファンとなって、プレーを観て、応援できる時間は、宝物となりました。
日本では、他のプロスポーツに比べても、プレーを観ていただく機会はないテニス。
選手としての評価も、お二人とも、海外の大会でパンフレットや大会WEBへの掲載などで高いことが分かります。
背中を追っていきたい、と心から思える先輩選手がいることに感謝します。
最後のプレーを観ることができたのも、幸せなことでした。
奈良さん、本当にありがとうございました!
(Mayumi.H)
☆シングルス
予選1R 36/76(3)/16 Fernannda Contreras Gomez (MEX) 🇲🇽