Topics

2020.11.30

アンタルヤ 🇹🇷

7年前の11月、初めて海外のITFプロツアーにチャレンジしたのが、ここアンタルヤ🇹🇷でした。
前述しましたが、会場はリゾートホテルで、転戦の移動もなく、初海外参戦にはもってこいです😅
ITFのグレードでは最小の賞金総額$10000(現在は、$15000が最小です)
予選ドロー数も64と多く、WTAランキングがまだとれていない選手も出場が望める為、各国から選手が集まってきます。

男女共催で、サーフェスは時期によって、レッドクレーかハードコート。
Hanatani Nagiも当時、まだランキングどころか、WTAポイント一つも取れていませんでした。
WTA/ITFの大会で、10ポイント以上、または3大会以上でポイントを得ることで、WTAランキングは獲得できます。

アンタルヤ3週の遠征でランキングを獲得することが、一番の成果目標でした。
まだ、飛行機のチケットの取り方も、よくわからず、地元の旅行会社にお願いしたところ、「そんなところに海外経験のない女性2人で危険じゃないですか!」
と驚かれたのも懐かしいところです。

緊張と強い意気込みの中、第1週目、本戦に上がったものの、1回戦が第2シード,
400位くらいのチェコの選手。
サーフェスはレッドクレー。ファイナルセット計4時間の末に敗退。
これでランキングは取れない、と大泣きしたものです。
レッドクレーは日本ではまず試合はありません。前後の揺さぶり、ラリーも長く、跳ねるボールと滑るスライスボール…

Nagiは非常に小柄であることもあり、クレーで戦えるテクニックとフットワークは子供の頃より、重要にとらえていました。
が、実戦はもっと経験が必要でした。

この時、試合を見ていた、ルーマニアのコーチの方に、「テニスは素晴らしい。落胆することなく、続けなさい(みたいなこと)」と声をかけていただきました。
彼といた選手がPatricia Maria Tig(当時18歳)

2020WTA ISTANBUL 優勝、現在56位のプレーヤー。
この時は、他にKuzmova(現在97位)も最初の参戦(16歳)で、帯同している私は
プレーが目立つ、何か感じる選手や、コーチやチームの方々を、観察し、自分なりに学ばせていただきました。

選手は試合に没頭していますので、なかなか周りに目はいかないものです。
Nagiもまず、最初の敗戦の大きなショックから、気持ちを立て直し、その週ダブルスでBest4、あとの2週でシングルス本戦を1勝ずつ。ダブルスで1週Best4。
結果、シングルスのWTAポイント2,ダブルスは当時のポイントで12獲得でダブルスのみWTAランキングを取得できたのを、思い返しています。

あと1大会、ポイントを獲得すれば、シングルスもランキング取得。2か月後にエジプトの$10000大会2週に、迷いなく飛びました。
その1週目、予選を上がったもののまた本戦ドローは2シード(350位くらい)との対戦😔
これも3時間を超えるファイナルセットタイブレークとなりましたが、勝ちを掴み念願のWTAランキングを取得したものです。

この大会でもKasatkina (キャリアハイ10位)が17歳でおり、注目したものです。
この後も、紆余曲折、大会も様々なグレードにチャレンジしつつ、いつも、そこで出逢うコーチやチームの方々から、私なりに、感じ、学ぶ日々でした。

最初の(高校卒業後の)4年間は、進学したつもりでの修業期間としてのチャレンジでした。
3年前に縁あって、愛媛地元の三浦工業株式会社のサポートをいただき、仕事としてプロテニスプレイヤーの活動に携われるようになりました。

Covid-19の世界的な影響もあって、今回アンタルヤを再訪することとなり、初心を思い起こすと共に、様々に心を巡らせております。

まだまだ未熟ではありますが、テニスは世界に発信できるスポーツです。
これを心にしっかりと刻んで、日々努めたいと思います。

(Mayumi.H)

PS.2013年11月の大会会場はカヤベレック。鸚鵡🦜やたくさんの猫達に癒されました。今回も猫は多く、トルコは猫に優しい国ですね


☆ 冒頭写真は2013年、アンタルヤの海岸 ☆